一生治らない難病になった私。
アイディアの学びが私に自信を与えてくれた

佐々木美帆

一生治らない難病になった私

大学生の頃、初めて身体に不調を感じて総合病院で検査をしたところ、重度の「膠原病（こうげんびょう）」で、一生治らない難病である事がわかりました。膠原病は自己免疫病の一種で、本来身体を守るための免疫が私を傷つけてしまいます。

今まで普通の生活をしていた私ですが、直射日光や冷たい風に当たることを避けなければならず、人よりも疲れやすく体力も奪われてきます。医者に告げられた時は、これから先の事も想像することができず、ただただショックでした。そして病気だとわかってから、まるで落ち込む私の心を見透かされているかのように、高熱が続いたり、関節の痛みで鉛筆が持てなくなったり、顔中にヘルペスがでて、鏡でみるのも恐ろしい顔になったり…と、症状は更にひどくなっていきました。

アイディアの学びが私に自信を与えてくれた

そんな私には一つ夢がありました。心理カウンセラーになりたい…。以前からそう思っていた私は、大学を卒業する頃、アイディアでカウンセリングを学び始めました。けれど、病気を抱えていた私は不安でいっぱいでした。熱や症状が出たら仕事なんかできないのでは…、やっぱり私には無理かも…、そんな事を何度も考えました。

しかしアイディアでの心の学びが、次第に私に生きていく勇気と自信を取り戻してくれました。病気になった私だからこそ、同じ苦しみを持っている人の役に立つことができる。私にしかできないことが必ずあるんだ！と。

その後不思議なことに、次第に体調をコントロールすることができるようになりました。たとえ難病であってもプロのカウンセラーとしてやっていける。そんな手ごたえが、さらに私の自信になっていきました。

アイディアの仲間がいたから叶えられた、私の夢

そうしてある時、私の夢であったアニマルセラピーのシンポジウムという、ビッグプロジェクトをリーダーとして携わりました。このプロジェクトのために１年前から準備を始め、近づくにつれて連日深夜までの作業が続きました。

そんな時、急に高熱がでて倒れ、そのまま入院となってしまったのです。開催を迎える1週間前のことでした。病院の壁にもたれ、私はいったい何をしているのかと悔しくて涙が止まりませんでした。医者に何とかならないかと詰め寄りましたが、「無理！絶対安静！」の一言。何度も自分を責め続けましたが、シンポジウムの開催は止められません。

こうなったら、私がいなくても絶対に成功させてみせる！病院からＦＡＸ、電話、メールを駆使して、最後まで関わり続けました。そして当日、シンポジウムは大成功に終わりました。終わった後、シンポジウムにお呼びした、アニマルセラピーの分野では第一人者であるロス博士が、病院にまでお見舞いに来て下さったのです。感激でまたも涙があふれました。しかも、その他多くの方々から、お見舞いのメッセージも頂きました。
この仕事をやっていてよかった…心からそう思えた瞬間でした。

病を抱える方へ、今度はあなたの力になりたい

病気を抱える私には、一人だけではできないことはたくさんあります。けれど仲間と共に、チームとして活動することで、たくさんの不可能と思えることも実現することが出来ました。

アイディアでカウンセラーとして活動していく中で、そんな仲間達とたくさん出会えたこと、それは私にとって何よりの宝物です。たとえ難病を持っていようが、精一杯自分自身の人生を大切に生きていくことはできる。今病気で苦しんでいる方も、是非勇気を出して一歩踏み出してください。私も含めアイディアのカウンセラーは、どんなあなたであっても、しっかり受け止めます。そして今度はあなたの力になりたい…。

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