突然の「別れ」から

西田清美

それは、突然やってきました。

結婚して、３年経った時、主人から「別れ」の話をされました。私自身、最初は何がおきたのかわかりませんでした。
ずっとこのまま幸せが続くと思っていたから・・・私の人生に、そんなことがおきるなんて、信じたくなかった。
「どうして、そんなことを言うの？」とにかく納得がいかなくて、涙もでない。私の何が悪いの？こんなふうに挫折を感じたのは、はじめてでした。

「別れ」の理由は、彼自身、他に好きな人ができたから・・・

「ひどい」私を一生幸せにするっていったじゃない。あの言葉はうそだったの？
浮気をされていたことに気づかないでいた私って、本当にばかみたい。子どもがなかなかできないからって周りの親戚から責められて、どれだけつらい思いをしてきたか。

誰も私の味方はいなかったけど。彼も私を守ってはくれなかった。
彼だけは信じていたのに・・・

彼にたいして、「好き」という感情は、一気に「恨み」の感情へ変わっていきました。
私をこんな羽目に合わせた男。怒りの感情で、自分が自分でないくらい、汚い感情に汚染されていくのを感じました。「こんなにつらい思いを私がするのに、彼だけが幸せになるなんて許せない。絶対に「別れ」てやるもんか。」結婚して、 自分なりに頑張ってきたのに、何も理解してもらえていなかった。こんなに私だけが傷つけられて、とにかく彼にたいする憎しみばかりが膨らんでいきました。

自分の心をフリーズさせて

でも、彼がどうして、私じゃなくて、他の誰かに心が動いていってしまったのかも本当は、私自身気づいているんです。
家庭的ではない私のことは、前からわかっていたと思うけど・・・大事な時にいつも彼に相談したりせずに、自分で決めてしまって・・・ 彼に頼ったり、甘えたり、彼を求めたりすることがなかったから・・・子どもがなかなかできなかったことでさえ、二人の問題だったのに、 占いとかで運命に頼っていたから。お互いがわかりあえない、溝がが少しづつできてしまっていたのかもしれない。ボタンのかけ違いがおきはじめて、きっと彼と私の中に一緒にいる意味がなくなっていたんだよね。そんな彼の気持ちもわかるから、彼を責める自分の感情の汚さに、罪悪感を感じたり、自分を責めて・・・

それと同時に、今までの自分をすべて否定された気持ちにさいなまれて、このつらい気持ち、孤独感・・・すべてフリーズさせて、感じないふりをして、頑張るしかなかったんです。

自分が変わりたい

そんな時に、友だちからあるカウンセリングの学校の話を聞きました。前から心のことには興味があったけど。自分がまずは、楽になりたい。この固くなってしまった心をやわらかくしたい。今までの自分の人生を否定されて、自分も認められないし、 まして、そんな自分が人を好きになることもできない。人を信じることも恐くなっていったので。
本当は、そんな自分がまずは変わりたかったから、アイディアにいってみました。

カウンセリングの学び

一つひとつの講座の中で、まるでカウンセリングを受けているかのような経験でした。
こんなにも自分の心が固くなっていたんだということに気づき、そして、一人で頑張って、孤独を感じないようにしてきたこと。「私、本当はさびしかったんだ」自分自身を責めて後悔ばかりしてきたけど、そんな自分を許すことが少しづつできる感覚がありました。 固く氷のように固まった心が、講座の中でゆっくりと溶けていく・・・。

本当の自分に会えた気がしました。今までは、ずっと偽りの自分だけで頑張ってきたから。もう無理しなくていい。あるがままでいいんだって・・・

アイディアの学びにふれて、伝えたいこと

私たちは、どれくらい本当の自分に気づいてあげられるのでしょうか？本当は、そんなに強くないかもしれない。 本当は、もっと誰かを愛したいのかもしれない。
心の学びで、本当の自分にやさしくなれる。そんな体験がアイディアの中でできたと感じます。 これから本当の自分をもっと慈しんで、まずは自分のために、生きていきたいと思います。

「1度でも悩んだことがある人は素晴らしいカウンセラーになれる」に戻る