リストカットなしには生きられなかった

加藤頼子

リストカットなしには生きられなかった

初めてリストカットをしたのは、中学の時です。失恋をきっかけにリストカットを覚えて、いらついたり、気持ちが抑えられなくなると、どうしてもリストカットをせず にはいられませんでした。血が流れるのと一緒に自分の中にあるどろどろしたものも流れ出るような気がして、気持ちがリセットされるような気がしてすっきりして、 どうしたらリストカットするのを止められるのか分からなかった。親は、あまり私にかまわない人で、小さい頃から私が何をしていてもほっとくような親でした。だから、 リストカットしているのを見つかった時も何も言わずにバカにしたように笑って、その顔を見ると、またたまらなくなってリスカをし、アムカをして、生きている意味が分 からない毎日を送っていました。

アイディアとの出会い

大学受験に失敗して就職の道へ。けれども、つらい事や大変な事の連続で、やっぱり 私は切ることをやめられませんでした。生きている意味がわからなくて、切って、血が出るのを見ては生きている事を確認しているような日々でした。
どうして私はリストカットをするんだろう？どうして私は毎日こんなに辛いんだろう？そんなときに、私はアイディアに出会い、心理カウンセリングを学び始めました。

カウンセラーの先生方の優しくてあたたかいまなざしに、いつもほっとできました。

学んで思ったこと。それは、今まで自分のことについて考えたことがなかったな、ということでした。辛い気持ちやいらいらした気持ちでいっぱいになって、どうしよう もなくなっていたけれど、講座を一つひとつ受けるたびに気持ちが楽になって、今まで張り詰めていたものがゆっくり溶けていくような気持ちになれました。こうして 自分のことを振り返って話ができるようになったのも、カウンセリングを学んだおかげです。

誰かに好きになって欲しくて、すごく無理をしていた自分に気がつきました。親に振り向いて欲しくて、すごくあがいていた自分を見つけることができました。
でも、私は今のままでもいいんだ、今のままでも十分なんだ、と思ったときに、あたたかい気持ちがあふれて涙が出ました。今までは苦しくて泣いていたのに、このときの涙は心に染みて、どんどん自分が生き返っていくような涙でした。授業の中で出てくるたくさんの言葉に、心が生き返って、初めて自分らしい自分になれたような気がします。カウンセラーの先生方の優しくてあたたかいまなざしに、いつもほっとできました。

そして、28講座が終わったとき、生まれて初めて達成感を感じました。こんな私でも何かができた、何かをやり終えることができた、と自信がついたような気がします。 これから、同じような体験をしている人たちのサポートができるように、カウンセラーをめざしていきます。自分にどこまでできるかわからないけれど、初めて自分 の将来を明るく感じることができています。心理カウンセリングを学んで、本当に人生が変わりました。

初めて、自分の将来を明るく感じる

かつての私のように、もうどうしようもないとか、死んだほうがましだ、という気持ちに苦しんでいる人がたくさんいます。でも、人生は絶対に変えることができま す。いつだって今は現在進行形で、決定しているわけじゃない。だから、あきらめてしまわずに、自分らしい自分を取り戻すために、多くの方に心の学びに触れていただければと思います。

「1度でも悩んだことがある人は素晴らしいカウンセラーになれる」に戻る